おしえてスポーツ人
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女子柔道57Kg級: 舟久保遥香選手(三井住友海上火災保険(株)所属)
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■経歴
1998年10月10日生
6歳から柔道を始める
■主な戦績
2021年04月 全日本選抜体重別選手権大会 優勝
2021年10月 グランドスラム・パリ 優勝
2022年02月 グランドスラム・パリ 優勝
2022年04月 全日本選抜体重別選手権大会 優勝
2022年07月 グランドスラム・ハンガリー 優勝
2022年10月 世界柔道選手権大会 銀メダル
2022年12月 グランドスラム・東京 優勝
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「スポわん記者が行く おしえてスポーツ人」記念すべき第1弾は柔道女子57キロ級の舟久保遥香選手。
2023年5月にドーハで開催される世界選手権に向けて、頑張っているスポ!
得意技は大外刈りと寝技みたい。
失礼があったら投げられちゃうかもしれないので、ぼくも一生懸命インタビュー頑張る!!
舟久保選手、よろしくお願いします!!
遊びから始まった柔道人生
舟久保選手、こんにちは。
今日は世界選手権に向けて調整をされている忙しいなか、本当に有難うございます!!
ぼく、初めてのお仕事でちょっと緊張。
こんにちは。
私もインタビュー苦手で…。今日はよろしくお願いします。
まず、柔道を始めたきっかけを教えてほしいです。小さな頃から柔道家を目指していたんだよね??
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保育園のときに友達が柔道をやっていたので始めました。
でも…、あまり記憶がないんですよね。
最初のうちは柔道をするというよりは遊んでいるという感覚でした。
先生も一緒に遊んでくれて、少年団には多くの小学生がいたので、遊べてただただ楽しいという感じで…。
何も考えずに、遊べて楽しいなという気持ちでした。
今では柔道家として歩みを進めていますが、当時は今のような将来像を持っていたということはありませんでした。
小学生の時からあまり器用ではなかったので、他の子ができることもすぐにはできなかった。柔道が合ってるとか思ったこともなかったです。
勝負の世界だから、やっぱり小さな頃から負けず嫌いかな?
小学校のときは県大会では勝てましたが、全国大会では一回も勝てませんでした。
ただ、悔しいとか勝ちたという気持ちはありました。
う~ん。頑固なところはあるかな。負けたくないという気持ちはありますね。
限界を知ってコントロールできる力を身に着けることが大事
中学生のときに膝をケガしてしまったみたいだけど、なぜケガをしてしまったの?その時、どんな気持ちだったの?
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それが…これも覚えていないんですよ。
私、1日1日無我夢中で、悪いことはすぐ忘れちゃうタイプなんです。
ケガしていることは覚えてるけど、多分右だったかな。
歩けはしましたが、練習はできませんでした。
ただ、特に苦に感じたとかは無くて、とにかく与えられたこと、できることをやろうと、黙々と上半身のトレーニングをしていました。
トレーニングで体がで出来てくると自信につながるよね?
ケガをしたときにかかわらず、中学生に入ってからは筋力トレーニングをやるようになり、1年経つごとに体つきが変わり、自分でも意識が変わってきました。
その結果として小学生の時には全国大会では勝てなかったけれど、中学生になって1勝ずつ、徐々に勝てるようになってきた。
もちろん、勝てるようになって、自信もついてきました。
ただ…中高校生のときは、まだ仲間と一緒に頑張っているのが楽しいという時期で、皆と一緒に上手くなって嬉しいという感覚でしたね。
柔道そのものの面白さを感じられるようになってきたのは社会人になってからです。
普段、ケガの予防で気をつけていること、あったら教えて。
私はケガ自体が少ない方なんです。
どのアスリートも一緒だと思うのですが、ケガ予防のトレーニングと練習後のケアはもちろんやります。
私が大切だと思うのは、これ以上力が加わったら危ないというのは段々と分かってくるので、一生懸命やっていくなかでも、そこに行かないためのコントロールする力をつけることだと思います。
柔道は1人ではできない - 周囲のサポートがあってこそ、そして相手がいるから面白い
これまでの挫折や、そのようなことがあっても柔道を長く続けられた理由があれば教えてほしいな。
社会人になって結果を出さなければいけないという思いが強かったので、最初結果が出なかったときは苦しかった。
それでも周りの方々が応援して支えてくれているので、なんとかここまで踏ん張って来ています。
柔道も面白いし、良い環境でサポートもしてもらっていることがこれまで続けられた理由だと思います。
柔道の奥深さってどんなところ?
そうですね。奥深いですね。
色々な柔道があって、まだまだ知らないことも多い。
競技している中では、相手がいて、相手の動きであったり、駆け引きであったり、自分だけではどうにもならないところがあって面白いですよ。
今は柔道自体が本当に楽しいと感じています。
柔道を始める、始めた子ども達、そして指導者の方々にメッセージをお願いします!!
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始めたばかりのときは楽しくやってくれれば。接触競技なので危ないこともあるけれど、体を作って行って楽しく学んでいけば面白い競技だと思うし、礼儀だとか人間教育の部分も学んで行ってもらえればうれしいです。
先輩でも多くの方が指導者になられていますが、小学生達に注目してもらったり、引きつけるというのは難しいと聞いています。
私は指導者に本当に恵まれてここまで来ていて、やはり親身になってくれると頑張ろうという気持ちになってくる。
そのような環境を作ってもらえれば有難いなと思います。
最後に今の「夢」、教えてほしいです。
今は直近の世界選手権でまず勝って、オリンピックに出て優勝することが目標なので、そこに向かって突き進んで行きたいと思います。
プレッシャーは感じるけど、それを感じること自体が有難いことだと思っています。
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舟久保選手、有難うございました。
スポーツはもともと「楽しむための遊び」だったと聞くけれど、舟久保選手が柔道を始めたきっかけがまさにその通り。
これからスポーツを広げようとするぼくにとってもためになる話だったし、ケガ予防のためには自分でコントロールできる力を身に着けるということも、とても大事なことだと思ったスポ。
世界選手権での優勝、そしてその先にあるオリンピック出場の夢、ぼくも応援してるスポ!