スポーツ外傷・障害予防-バレーボール編
発生事例の解説
膝関節痛

足関節ねんざ

足首の靱帯損傷はバレーボールによる急性外傷として最も頻度が高く、かつ重症度の高い障害です。
受傷原因は、主にアタックやブロック時のネット際で、ジャンプ着地時に他の選手の足の上に乗って自分の足首の内返しが強制されることにより突発的に発生します(図4)。
重症の場合は歩けなくなり、退場して処置を行う場合もあります。自分が床で滑って受傷するケースでは中等度の損傷にとどまる場合が多い傾向があります。
応急処置はRICE療法にのっとってまず患部をアイシング、テープや包帯・副木で固定、患肢挙上により安静を保ち、足をついて痛みが強い場合は整形外科を受診する必要があります。レントゲンチェックによる骨折の有無判定、最近では超音波やMRIチェックなどを行うことで診断をします。
予防方法(競技復帰に向けて)として受傷後は足首の運動制限をきたすため、足首の内・外返し、アキレス腱・足趾のストレッチを行います。
痛みや腫れが引いたら足首周辺のチューブトレーニング、運動再開時(片足ジャンプ可能)には足首のスポーツ装具(サポーター)やテーピング固定を行うと心理的にも安定感がでてきます。
腰痛

肩関節障害

バレーボールのアタックやサーブ、野球のピッチャー、テニスのサーブ・スマッシュのように肩を大きく振り上げる動作(スローイング)を行うスポーツは特に肩を痛めやすい種目です。
バレーボールでは重く大きいボール(野球に比べ)を空中でヒットするので、衝撃がそのまま肩にのしかかり、計り知れない負担がかかります。
肩関節障害は突発的に起こる急性障害と慢性のオーバーユースによる障害に大別されます。
急性の障害はアタック動作やフライングレシーブ時に起こりやすく、肩甲骨骨折、肩関節脱臼、関節唇損傷(フライングレシーブで手を前に着く)などがあげられます。
慢性障害はインピンジメント症候群(引っ掛かり 図6)、上腕二頭筋腱炎、動揺肩などがあり、炎症や腫れが痛みの原因になります。
肩痛があるにもかかわらず無理してアタックを打ち続けると、知らず知らずのうちに肩周辺の筋肉が萎縮してパフォーマンス低下のみならず慢性疼痛の原因になるので注意が必要です。
肩関節の障害はエースアタッカーに多く、痛くても運動を続けている選手たちが大半です。
アタックする肩にオーバーユースが原因で痛みが発生する傾向があり、アタック練習しているから鍛えられているというのは間違った考えです。
手指の傷害

バレーボール競技目次
- バレーボール競技の特徴
- 発生事例の解説
- 障害予防プログラム