スポーツ外傷・障害予防-サッカー編
サッカー競技の特徴
サッカーは1チーム11人の2チームが手や腕以外(ゴールキーパーを除く)の脚などを使いゴール数を競う競技です。
世界中の競技者数は2億6,500万人と報告され(FIFA Big Count 2006)、日本サッカー協会のデータによると日本では約82万人(2022年)の選手登録があり、最も人気のあるスポーツの一つです。
サッカーに必要な体力要素は多岐にわたります。競技中にはダッシュやストップ、方向転換、ジャンプなどの動作を相手と競いながら行うため、持久力、瞬発力(スピード)、俊敏性(アジリティ)、筋力、バランス能力などが求められます。
大人では90分間高強度の運動を継続することが求められ、Jリーグでは多い選手で1試合当たり14kmも走行しているというデータもあります。単に持久力といってもマラソンのような一定の速度を継続するのではなく、上記に述べたダッシュや方向転換、ジャンプなど様々な動作を何度も繰り返すことができる持久力が必要になります。
また、対戦相手に勝つために素早い動きが必要で、瞬発力と俊敏性が求められる競技です。
相手との接触が多いことから倒れないための筋力やバランス能力も重要で、これは怪我をしないためにも必要な要素と言えます。
サッカー競技目次
- サッカー競技の特徴
- 外傷・障害の特徴
- 発生事例の解説
- 外傷・障害予防プログラム