スポーツ外傷・障害予防-野球編

障害予防のためのセルフチェック

野球障害を予防するためには、肩関節・肘関節・体幹・下半身の柔軟性が重要となります。現状を把握するために機能評価を行い、より高い機能を維持することが障害予防につながります。
練習前や練習後に、チームメイトや監督、コーチ、家族と機能評価を確認することで、疲労の程度や障害リスクを確認することが重要です。

肘関節の柔軟性チェック方法

投球側の肘が、反対側と比較して伸びているか、投球側の手のひらが真上にむいているかどうかを確認する。

  • 左右同じ、または投げる手の方が低い。
  • 手のひらが真上を向いている。

肩関節の柔軟性チェック方法

両手を背中側に回して触れられるかどうかを確認する。

両肘を合わせた状態で腕を上げていき、肘の位置が鼻よりも高い位置になるかどうかを確認する。

体幹の柔軟性チェック方法

四つんばいの姿勢になり、片手をつむじに当てる。そのときに下の手と上の肘を結んだ線が地面と垂直にできるかどうかを確認する。
骨盤が外側に動かないように注意して行う。

下半身の柔軟性チェック方法

膝を伸ばした状態で頭をつけることができるかどうかを確認する。

両腕を腕の前に置いてしゃがむ。踵を上げずに、座ることができるかどうかを確認する。

野球競技目次

<著者>

慶友整形外科病院副院長 スポーツ医学センター長

全日本軟式野球連盟理事 医科学委員副委員長

古島 弘三

<著者>

慶友整形外科病院 理学療法士

貝沼 雄太

当「スポーツ外傷・障害予防ガイド-野球編」は動画でも公開しています

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